ギターのリペアマン 小野君
僕が所有している、全てのギターの調整をお任せしている
小野君を改めて紹介します。
東京生まれですが、縁有って、浦添市で工房を構えています。
僕は、昔から質屋やリサイクル屋を回って
楽器や機材を集めて来ました。
特にギターなどは、手に入れたものの
鳴りが気に入らなくて、多くのギターを手放しました。
沖縄で、もっと彼のようなリペアマンに出会えたらと
今更ながらに悔やまれます。
昔は、エレキのリペアマンは居ても
アコギのリペアマンは沖縄には居ませんでした。
70年代のフォークブーム以来
多くのギターが販売されて来ましたが
気軽にリペアに出すと言う機会が無かった為に
弾かなくなって、押入れの肥やしになっていたり
粗大ゴミとして捨てられたギターも多いと思います。
日本は夏には高温で湿気が多く
冬には暖房などで乾燥しますので
80キロ位の弦のテンションが掛かるギターは
経年変化で何らかの不具合が出ます。
僕が小野君を知ったのは
あるスタジオにギターの調整をお願いしたら
戻って来たギターのケースの中に
小野君の名刺が入っていたのが、きっかけです。
名刺を見ると、住んでいる所がすぐ近く
僕は嬉しくなって、すぐに小野君のアパートに
飛んで行きました。
それ以来、小野君とは長い付き合いになりました。
僕がヤフオクや、リサイクル屋、中古楽器屋で
ギターを購入出来るのは
小野君と言う信頼出来るリペアマンが居るからです。
元々はエレキがメインでしたが
彼の研究熱心は凄くて
今ではネックリセットまでこなすまでになりました。
彫刻家の息子のDNAでしょうか
特に、ネック折れや、ボデイのクラック補修の技術は凄くて
一度、知人のミュージシャンから頼まれて
ボデイサイドがザックリと破損した
1940年代のGIBSON J-45の修理をお願いしましたが
目を凝らしても分からない位の完璧なリペアに
びっくりした事が有ります。
特に高温多湿の沖縄では
ギターにとって、良い環境では有りません。
急に弾きにくくなったり、ネックが反ったり
音の出が悪くなった時は
リペアに出す事をお勧めします。
何年持っても狂いが無いギターも有るでしょうが
それは、頑丈に作り過ぎている為に
ギター本来の響きが無いギターだと思います。
小野君は、沖縄で結婚して
秋頃には、パパになります。
沖縄の多くのギターフリーク達の為に
ずっと沖縄に居続けて欲しいです。
関連記事