アコギ用ピックアップ L.R.Baggs ANTHEM SL

goyaman

2010年12月05日 13:57

今まで、色んなタイプの、アコギ用のピックアップを試して来ました。
僕は、ピエゾタイプは好きでは有りません。
エアー感の乏しい、ズルズルした音が苦手なのです。



L.R.Baggs Dual Source も使っていましたが
ボデイの中にセットしたコンデサーマイクの音の
低音の調整が難しいです。
ハウリング防止のノッチコントロールも付いていますが
ノッチが効きすぎて、音が変わってしまいます。
あの当時としては、それはそれで画期的なピックアップだったのですが
L.R.Baggs社から、新たなピックアップが発売されていたので
以前からずっと気になっていました。



楽器屋でアコギ用のピックアップを色々試すなんて
ギターの試奏より大変なので、二の足を踏んでしまいます。
YouTube等で、ANTHEM SLの動画をチエックして来ましたが
やはりこれは買いだと思って、ゲットしました。

今まで、DUALタイプのピックアップを使って来ましたが
コンデサーマイクとピエゾを単にミックスするだけでした。
それでは、どうしてもコンデサーマイクの調整が難しいのです。

ANTHEM SLもDUALタイプなのですが
何故今まで、業界が気付かなかったのかと思うほど
目からうろこの方法が取られています。

原理はこうです。
例えば、ステレオのスピーカーが2WAYだとすると
ただ単に、複数のスピーカーから音を出している訳では有りません。
クロスオーバーと言って、高音用のスピーカーは
低い周波数帯をカットして高域だけを鳴らすようにして
低音用のスピーカーは、高域の周波数帯をカットして
低域をメインで鳴らすようにしています。

ANTHEM SLは、この方法を利用したのです。
ボデイの中にコンデサーマイクを仕込むと
どうしても、低域に反応してハウってしまいます。
それを、先ほどのスピーカーの原理と同じように
ハウり易い低域をばっさりとカットしてしまうのです。

そのカットした低域を、もう一個のピエゾタイプの
ピックアップで補う仕組みです。
ピエゾの方は、高域をカットして
スピーカーのウーハーのように低域専用とするのです。

これからリペアマンの小野君に取り付けして貰いますので
まずは、ネットで拾ったANTHEM SLの動画を貼り付けます。
なるべく、ラインだけの音の物を集めて見ました。



日本でも使っている人が、急速に増えていますね。
フィンガーソロの方は、エフェクトを深めに掛ける人が多いのですが
元のピックアップのが良いので、うっとりする音です!!
ギターは、Furch S-23 CMCTですね。



一つ目の動画で演奏している方が、もう一個動画をアップしてくれています。
ANTHEM SLの音は凄いの一言です。
この方のギタープレイも泣きのギターと言うか
素晴らしいですね。
機材の説明も有りましたので、コピペして置きます。

Guitar : Furch S-23 CMCT
Pickup : L.R.Baggs Anthem SL
Cable : Ex-pro FL
Audio I/F : Cakewalk UA-4FX
Recording Software : SoundEngine Free
Mixdown Software : kristal
VST Plugin : KR-Reverb FS



この動画は、Anthem SLのリリースパーテイです。
Coldwater Janeと言う二人組ののボーカルに
四台のギターが使われていますが
勿論、全部のギターにAnthem SLが装着されています。

これが普通のピエゾタイプでしたら、ここまで
ナチュラルな音はしないと思います。
マイク撮りしたような、ナチュラルな音で
四台のギターの音が、美しく溶け込んでいますね。



何とジャニスイアンです。
久しぶりに見ました。懐かしくて涙が出ます。
歳は取りましたが、円熟味を増して若い時より
もっと素敵です。
それにしても、ピックアップで拾った音じゃないみたいです。

Anthem SLをどのギターに付けようか悩んでいます。
僕の所有のギターは殆どがビンテージタイプのロングサドルなので
簡単にサドルを外す事が出来ないのです(汗

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