Advanced Jumboのネック状態を良く見ると若干の順反りでした。
これ位の反りは許容範囲なのですが、より弾きやすくする為に
トラストロッド調整をして見ました。
上の二つはMARTIN用のレンチ
下がGIBSON用です。
MARTIN用のレンチが何故二種類の長さが有るかと言うと
MARTINは、サウンドホールのネック側の手前のブレーシングに
ロッド調整用の穴が空いて居て、そこからレンチを差し込んで回す仕組みですが
以前は、短いレンチで調整可能でしたが、近年物からは穴からロッドまでの
奥行が深くなって居るので、長いレンチが必要なのです。
GIBSONは概ね、8mm (5/16インチ)サイズのレンチで殆どのアコギが
調整出来ます。
パイプ型レンチに比べてグリップが付いたこう言うレンチも有ります。
回す途中に抜かないで一気に調整出来て便利なのですが
飛行機に乗る時に、工具としての規制の大きさを超えているので
廃棄扱いになった事が有るので、旅行などに持って行くのには適しません。
ナットの上の部分に在る、ロッドカバーをプラスドライバーで外します。
ロッドカバーを取り外すと、金属のオスの六角のロッドの先端が見えて来ます。
それを逆反り寄りにするには、時計回りに、順反り寄りにするには
反対に回します。一気に回さずに少しづつ回すのがコツです。
ロッドが回らないのに、無理やり回そうとすると最悪の場合
ロッドが折れてしまって、修理に多大なリペアの為の費用が掛かってしまいます。
そんな時は、自分でやらないで、リペアマンのお任せしましょう。
金属のロッドの先端にパイプレンチを押し当てて回します。
あれ?回らない(; ̄ェ ̄)
殆どのGIBSONのギターのロッド用のレンチは
8mm (5/16インチ)サイズの一種類のレンチで事足りるはずです。
まさか、このモデルだけロッドの大きさが違うのか(ToT)
ネットで色々と調べて見ても、近年物のGIBSONのロッドの種類は
一種類としか書いて有りません。
このレンチは、今まで所有していたGIBSONの殆どのギターに使えていました。
解決策が分からぬまま、悶々としていましたが
渋谷のクロサワ楽器店以来の古い知り合いで、現在御茶ノ水のドクターサウンドの
リペアマンの梅田さんに電話で解決策を質問しました。
梅田さんが言うには、GIBSONのサイズのパイプレンチは内径は皆同じですが
僕が持っているパイプレンチは外形が大きく、それがロッド下のネック部分に
当たってしまって、ロッドに刺さらないのではと言う事でした。
急遽御茶ノ水に行って、GIBSON用のパイプレンチを探しましたが
何件かは販売用としては扱って無くて、梅田さんに助けを求めました。
梅田さんは、何種類かのパイプレンチを見せて貰いましたが
なるほど、色んな外径のサイズが有ります。
使用品でも良いので譲って欲しいとお願いしたら
日頃お世話になっているからと無償で譲って貰う事になりました。
本当に有難いです。
梅田さんは、以前から思っていましたが全クロサワ楽器で
一番愛想が良くて親切なリペアマンです。
何本かリペアをお願いした事も有りますが、腕も確かです。
左が某楽器店から購入したパイプレンチで右が梅田さんから頂いたレンチです。
内径は一緒でも外径はかなり大きさが違います。
頂いたパイプレンチを使うと意図も簡単に調整する事が出来ました。
ロッドを少しづつ回して、ネックが真っ直ぐになるよう調整しました。
但し、真っ直ぐにした場合は、サドルの高さがベストより低めになってしまい
多少音がペチペチしてしまいますが、購入したギターはナットとサドルを
象牙に変えるつもりですので、懇意にしているリペアマンの小野さんに
調整して貰おうと思います。