GIBSON Historic Collection 1937 L-00が手元に来て二日目です。
弾き続けて見ると、パワーの有る音なのですが
どうもテンションが強く、弾き疲れします(ーー;)
ネックの状態を見ると僅かな順反りで
弦高が、一弦側12フレットで、3.0ミリも有ります。
レンチを使ってのロッド調整は自分で出来ますが
東京に飛行機でギターを持って帰る時に
GIBSON用のグリップが付いたレンチをギターケースに入れたら
X線検査に引っ掛かってしまい、サイズオーバーとの事で
取り上げられてしまいました。
それで、本日、リペアマンの小野さんの所に持参して
ネックを真っ直ぐに調整して貰いました。
その結果、一弦側が2.5 ミリ六弦側が3.5ミリのなりました。
六弦側が、少し高めですが、それ以上の調整はまた後でと思い
調整後のギターを弾いて見ました。
その結果、テンションが下がり、大分弾き易くなりました。
音的には、エッジが取れ、大分まろやかになりました。
サステイーンと倍音も良くなった気がします。
所有して居るJ-45TVと比べて見ても
低音は流石に及びませんが、プレーン弦の音は
J-45TVより、芯が有って、音が立ちます(ーー;)
レスポンスも素晴らしいです。
ブルースプレイヤーなどには、特に最適なモデルだと思います。
ヘッドのScript logoが格好良いです。
ペグは、後で気付きましたが、ウエバリー製です。
GIBSON社が、このモデルの為にカスタムオーダーした物だそうです。
HOBOSさんに掲載された写真を見るとネック形状が
鋭角的なVネックに見えますが、実際に握って見ると
Vネックと感じない位のソフトVです。
写真では、分り辛いのですが、マダガスカルローズウッドの木目が
かなり濃くて、はっきりとしています。
L-00独自のパワーの有る音は、ボデイの厚みが影響して居ると思います。
ブリッジのマダガスカルローズウッドも、指板同様
木目が、かなり濃いです。
今後GIBSON社では、マダガスカルローズウッドの使用を止めるそうです。
内部のブレーシングも薄く、鋭角です。
ビンテージを復刻するにあたって、ブレーシングを綺麗に加工せず
削り跡まで忠実に再現したそうです。
レンファーガソンによると、それすら、音に影響するそうです。
ボデイバックの写真が、どうしても綺麗に撮れず
HOBOSさんの写真を転載していますが
マホガニーの材は、ブックマッチでは無く、何とワンピースです。
柾目では無く、くっきと柄が出た、板目が使われて居ます。
ギターをチエックして見て、気になった事を何点か書きます。
ネックヘッドが、ワンピースでは無く、MARTIN同様
両端は、継いで有ります。
今や、マホガニーも希少な材になっていますので
これは、しょうがないのかも知れません。
何と言っても、一番びっくりしたのは
かなり軽いと言う事です。
レンファーガソンさんは、このギターを復刻するのあたって
ミュージシャンが所有している1936年製のスペックを徹底的に調べたそうですから
重量まで、ビンテージに近いのかも知れません。
J-45TVとサイズを比べて見ましたが
2周り以上小さいです。
そのサイズで、これほどパワーの有る音がするのは驚きです。
ボデイの厚みは、J-45TVと、それほどの差は有りません。
LG-2やB-25との音量や音質の差は、ボデイの厚みが
一番関係しているかも知れません。
手元に来てから、ずっと弾き続けていますが
更に、音量がアップして居ます。
ただ問題は、指の短い僕には、激太ネックに慣れるかどうかは
今のところは、分かりません。゚(゚´Д`゚)゚。