GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー

goyaman

2013年03月01日 22:28




GIBSON Historic Collection 1937 L-00が手元に来て二日目です。

弾き続けて見ると、パワーの有る音なのですが

どうもテンションが強く、弾き疲れします(ーー;)

ネックの状態を見ると僅かな順反りで

弦高が、一弦側12フレットで、3.0ミリも有ります。


レンチを使ってのロッド調整は自分で出来ますが

東京に飛行機でギターを持って帰る時に

GIBSON用のグリップが付いたレンチをギターケースに入れたら

X線検査に引っ掛かってしまい、サイズオーバーとの事で

取り上げられてしまいました。


それで、本日、リペアマンの小野さんの所に持参して

ネックを真っ直ぐに調整して貰いました。

その結果、一弦側が2.5 ミリ六弦側が3.5ミリのなりました。

六弦側が、少し高めですが、それ以上の調整はまた後でと思い

調整後のギターを弾いて見ました。

その結果、テンションが下がり、大分弾き易くなりました。

音的には、エッジが取れ、大分まろやかになりました。

サステイーンと倍音も良くなった気がします。

所有して居るJ-45TVと比べて見ても

低音は流石に及びませんが、プレーン弦の音は

J-45TVより、芯が有って、音が立ちます(ーー;)

レスポンスも素晴らしいです。

ブルースプレイヤーなどには、特に最適なモデルだと思います。





ヘッドのScript logoが格好良いです。





ペグは、後で気付きましたが、ウエバリー製です。

GIBSON社が、このモデルの為にカスタムオーダーした物だそうです。








HOBOSさんに掲載された写真を見るとネック形状が

鋭角的なVネックに見えますが、実際に握って見ると

Vネックと感じない位のソフトVです。





写真では、分り辛いのですが、マダガスカルローズウッドの木目が

かなり濃くて、はっきりとしています。





L-00独自のパワーの有る音は、ボデイの厚みが影響して居ると思います。





ブリッジのマダガスカルローズウッドも、指板同様

木目が、かなり濃いです。

今後GIBSON社では、マダガスカルローズウッドの使用を止めるそうです。





内部のブレーシングも薄く、鋭角です。

ビンテージを復刻するにあたって、ブレーシングを綺麗に加工せず

削り跡まで忠実に再現したそうです。

レンファーガソンによると、それすら、音に影響するそうです。





ボデイバックの写真が、どうしても綺麗に撮れず

HOBOSさんの写真を転載していますが

マホガニーの材は、ブックマッチでは無く、何とワンピースです。

柾目では無く、くっきと柄が出た、板目が使われて居ます。


ギターをチエックして見て、気になった事を何点か書きます。

ネックヘッドが、ワンピースでは無く、MARTIN同様

両端は、継いで有ります。

今や、マホガニーも希少な材になっていますので

これは、しょうがないのかも知れません。

何と言っても、一番びっくりしたのは

かなり軽いと言う事です。

レンファーガソンさんは、このギターを復刻するのあたって

ミュージシャンが所有している1936年製のスペックを徹底的に調べたそうですから

重量まで、ビンテージに近いのかも知れません。





J-45TVとサイズを比べて見ましたが

2周り以上小さいです。

そのサイズで、これほどパワーの有る音がするのは驚きです。





ボデイの厚みは、J-45TVと、それほどの差は有りません。


LG-2やB-25との音量や音質の差は、ボデイの厚みが

一番関係しているかも知れません。


手元に来てから、ずっと弾き続けていますが

更に、音量がアップして居ます。

ただ問題は、指の短い僕には、激太ネックに慣れるかどうかは

今のところは、分かりません。゚(゚´Д`゚)゚。





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