MARTIN 0-18 1941年製のレビュー

goyaman

2013年05月04日 11:32




アコギ好きの友人から有り難く譲って貰った

MARTIN 0-18 1941年製のレビューを報告します。

今まで沢山のギターを手にして来ましたが

まさか戦前のギターを所有する事が出来るとは

思いませんでした。

譲って貰った友人には、足を向けて寝られません。


0-18は、スレッテドヘッドの12フレットジョイントと

普通のヘッドの14フレットジョイントが有って

こちらは、14フレットジョイントです。





フレットは擦り合せを何度もされて

かなり低い状態でしたので、全部打ち替えて貰いました。

それと同時に指板調整、ナットやサドルの作成もされて居ますので

とても弾き易いです。

ナット幅は、42ミリで、戦前のモデルとしては

驚くほど握り易いです。

この時期は、ロットがTバーからエボニーロットに変更になる時期ですが

ネックの太さから見て、どうやらTバーのようです。





ペグはウエバリーに変えられて居ます。

その以前は、グローバー製だったようで

薄らと跡が残って居ます。





ネックリセットをして貰いましたが

ネックヒールとボデイとの接合部を見て下さい。

流石、リペアマンの小野さんです。ぴたりと合って居て

ネックリセットをした事が分かりません。

良い仕事しています(*^^)v





ネックリセットをして、仕込み角度を変えたので

サドルをぐっと高くする事が出来、弦の振動がストレス無く

ボデイに伝わります。





表板は、勿論アデイロンダックスプルースです。

材が豊富な時代でしたので、縦筋の少ない

とても美しい物が使われて居ます。





ボデイのバックは、かなり傷が有りますが

その年代を考えたら、気になりません。


MARTIN 0-18は、僕が今まで手にしたギターの中では

最もサイズが小さいです。

しかしながら14フレットジョイントですので、以外と弾き易いです。

重量は驚くほど軽く、持っている事を忘れてしまいそうです。


最初はエリクサーのカスタムライトを張って貰いましたが

ネットで色々調べた結果、エキストラライトゲージに変えました。

このギターは、軽く爪先で爪弾いただけで

サイズを超えた音量が有ります。


サイズは小さいですが、ボデイの厚みが有るせいか

プレーン弦が芯の有る音がします。

軽く弾いた音が遠鳴りするので、びっくりです。

枯れた音と言うのは、こう言う事を言うのでしょうね。

ただし、ピックを使った激しいピッキングには向かないと思います。

キャンキャンとスピッツの鳴き声のようになってしまいます。

ピックを使わず爪先でピッキングする位が丁度良い感じです。

ここ二三日ずっと弾いて居ますが

羽のようにふっと出て来る、暖かくて何とも美しい音に

魅せられています。

ギターの好みが、どんどんスモールサイズのギターに

傾倒して居ます。


もう次に手に入れるギターを考えています。

今度手に入れるギターは、14フレットジョイントで

アデイロントップの00-18に決定です。

時間は掛かると思いますが、手に入れるまでのプロセスが楽しいのです。


恐らく、所有しているドレットノートサイズは

手放す事になると思います。

タイミングと金額が合えばお譲りするかも知れないので

ブログを遡って見て、欲しいギターが有れば、メールを下さい。












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