アコギ好きの友人から有り難く譲って貰った
MARTIN 0-18 1941年製のレビューを報告します。
今まで沢山のギターを手にして来ましたが
まさか戦前のギターを所有する事が出来るとは
思いませんでした。
譲って貰った友人には、足を向けて寝られません。
0-18は、スレッテドヘッドの12フレットジョイントと
普通のヘッドの14フレットジョイントが有って
こちらは、14フレットジョイントです。
フレットは擦り合せを何度もされて
かなり低い状態でしたので、全部打ち替えて貰いました。
それと同時に指板調整、ナットやサドルの作成もされて居ますので
とても弾き易いです。
ナット幅は、42ミリで、戦前のモデルとしては
驚くほど握り易いです。
この時期は、ロットがTバーからエボニーロットに変更になる時期ですが
ネックの太さから見て、どうやらTバーのようです。
ペグはウエバリーに変えられて居ます。
その以前は、グローバー製だったようで
薄らと跡が残って居ます。
ネックリセットをして貰いましたが
ネックヒールとボデイとの接合部を見て下さい。
流石、リペアマンの小野さんです。ぴたりと合って居て
ネックリセットをした事が分かりません。
良い仕事しています(*^^)v
ネックリセットをして、仕込み角度を変えたので
サドルをぐっと高くする事が出来、弦の振動がストレス無く
ボデイに伝わります。
表板は、勿論アデイロンダックスプルースです。
材が豊富な時代でしたので、縦筋の少ない
とても美しい物が使われて居ます。
ボデイのバックは、かなり傷が有りますが
その年代を考えたら、気になりません。
MARTIN 0-18は、僕が今まで手にしたギターの中では
最もサイズが小さいです。
しかしながら14フレットジョイントですので、以外と弾き易いです。
重量は驚くほど軽く、持っている事を忘れてしまいそうです。
最初はエリクサーのカスタムライトを張って貰いましたが
ネットで色々調べた結果、エキストラライトゲージに変えました。
このギターは、軽く爪先で爪弾いただけで
サイズを超えた音量が有ります。
サイズは小さいですが、ボデイの厚みが有るせいか
プレーン弦が芯の有る音がします。
軽く弾いた音が遠鳴りするので、びっくりです。
枯れた音と言うのは、こう言う事を言うのでしょうね。
ただし、ピックを使った激しいピッキングには向かないと思います。
キャンキャンとスピッツの鳴き声のようになってしまいます。
ピックを使わず爪先でピッキングする位が丁度良い感じです。
ここ二三日ずっと弾いて居ますが
羽のようにふっと出て来る、暖かくて何とも美しい音に
魅せられています。
ギターの好みが、どんどんスモールサイズのギターに
傾倒して居ます。
もう次に手に入れるギターを考えています。
今度手に入れるギターは、14フレットジョイントで
アデイロントップの00-18に決定です。
時間は掛かると思いますが、手に入れるまでのプロセスが楽しいのです。
恐らく、所有しているドレットノートサイズは
手放す事になると思います。
タイミングと金額が合えばお譲りするかも知れないので
ブログを遡って見て、欲しいギターが有れば、メールを下さい。