2010年06月24日
MARTIN D-45 1970年製 ジャーマンTOPをゲット!!
一番最初に、MARTIN D-45を手に入れたのは
加藤和彦さんと言う、ご指摘が
MARTINフリークのアコキング。さんから
ご指摘が有りましたので訂正します。
惜しくも亡くなられた加藤氏のD-45は
現在、御茶ノ水のWOODMANさんに
展示されているそうです。
加藤氏のD-45は、サイドバックが、ハカランダの
1969年製だそうです。
石川鷹彦さんが、買い求めたのはD-45は
71年製ですから、彼が二番目と言う事になります。
D-45は、1968年と1969年に復活して
表板がジャーマンスプルース、サイドバックがハカランダの材で
僅か二年間ほど、発売されました。
229本('68年は67本、'69年は162本)と発売されますが
僅か二年間で、バックサイドをハカランダから
インデイアンローズウッドに変更になりました。
その理由は、ブラジル政府が、貴重な材となった
ハカランダの原木の輸出を禁止してしまったからです。
1970年から1974年までの四年間だけ
ジャーマントップのギターは販売されましたが
1975年からは、表板も、シトカスプルースになってしまいました。
マニアの間では、1960年代末期のD-45は
最低でも450万円から600万円位で取引されています。
僕のD-45は、一年遅れの1970年制ですが
表板がジャーマンスプルースと言う事も有って
普通なら、中古のD-45が3本分の値段です。
前オーナーのご好意で、格安で入手する事が出来ました。
僕がジャーマンTOPのD-45に興味を持ったのは
友人が持っている1972年製のジャーマントップの
D-41を弾いたのが、きっかけです。
ギター全体から、音が広がる感じで、ボリュームも凄まじかったです。
D-41もD-45同様、1970年から、1974年まで、ジャーマンTOPでした。
D-41を弾かせてくれた友人は、よっぽど、D-41が気に入ったようで
後に、1978年製の二本目のD-41を購入しました。
後に買ったD-41は、何年も弾き込んでも
満足する音では鳴ってはくれず、彼は不満を持ち続けましたが
それほど、ギターの音に関して、表板の違いは大きいのです。
シトカスプルースとジャーマンスプルースの音の違いは
かなり大きいのです。
僕にとって、今回購入したD-45は三代目となります。
表板が、シトカスプルースのD-45(1996年製)
↓
表板がイングルマンスプルースのD-45(2000年製)
↓
表板がジャーマンスプルースのD-45(1970製)
ジャーマンスプルースかどうかは
経年変化のギターの焼け具合を見たら、すぐに分かります。
シトカスプルースは、茶色く変色しますが
ジャーマンスプルースは、黄色く黄金色に変色します。
近年のD-45は、アバロン貝のインレイがラミネートですが
このD-45はソリッドのアバロン貝が使われています。
以前、リペアでお世話になった、リペアのアンフィニさんが言うのは
D-45のインレイがギターの音色に大きな影響を受けているとの事です。
僕らの年代の誰もが憧れたMARTINの立てロゴです。
この頃は、完全に手作業なので、今のMARTINより、少しいびつです。
Mの文字が、かなり大きく、二番目からは、蛇行しています。
若い頃、D-45に憧れた僕の世代にとっては
フレッドボードのインレイは、やはりヘキサゴンタイプです。
前オーナーがフレットの打ち直しをしてくれたようで
殆ど減りが有りません。
MARTIN社は殆どの型番のギターのペグを1978年に
グローバーからドイツ製のシャーラー社の物に変更しましたが
僕らの世代は、何と言ってもグローバーペグに憧れます。
金メッキの状態もかなり良く、かなり大切に扱って来た事が窺い知れます。
前オーナーは、ライブにかなり使ったと言っていましたが
サウンドホールのピック傷が、それを物語っています。
僕は全く気になりません。
D-45を床の間の飾り物として所有している人が多いのですが
長年、弾き込んでこそ、ギターの音は育つのです。
バックサイドもかなり色の濃い、ローズウッドが使われています。
ハカランダ製からローズウッドに変更された初年度なので
かなり良いクラスの材をセレクトして使っているのでしょう。
バックル傷は、多々有りますが、概ね綺麗な状態です。
サイドも同様です。
さすがにこの頃にギターになると、長年の弦のテンションで
表板の膨らみが見られています。
それが原因で、弦高いが上がってしまい
弦高調整の為、サドルが削られて、残り少なくなっています。
そうなると、弦のテンションが弱くなり、パワーの有る音がしなくなります。
対策法としては、ネックリセットが有りますが、当分様子を見て考えたいです。
ギターが手元に来るまで、願掛けの禁煙をしたほどです(笑
ギターが到着して、早速弾いて見ましたが
倍音と低音があまり出ません・・・・・
裏板と表板を叩いて見たら、どうやら、ブレーシングの浮きが何箇所か有るようです。
鳴らない原因が分かって、ひとまず安心です。
ギターが急に鳴らなくなったとしたら
大体が、ブレーシングの浮きですから
早めにリペアに出して欲しいです。
ハーモニクスで弾いて見たり、巻き弦をスライドすると、表板にびんびん響きます。
その二つの弾き方で、ギターのポテンシャルが分かります。
早速、日頃お世話になっている、御茶ノ水のHOBOSさんに持ち込んで
ギターを見て貰いましたが、やはりブレーシングの浮きが有るようです。
このギターは、リペア後に良い音になりそうだと褒めて頂きました。
と言う訳で、僕の手元にリペアに出した為に、D-45は有りません。
リペア後に再度、音色の詳しい報告を致します。
このギターを買った為に、何本かのギターを手放すつもりです。
選びに選んだギター達です。しっかりと調整もされています。
過去ログを見て、欲しい人が居たら、コメントを頂きたいです。
今回入手したD-45は、ギター好きの友人達に
どんどん弾いて貰いたいと思います。
東京や、沖縄の友人達、楽しみにしててくださいね。
最後に、僕に、このような素晴らしいギターを
僕にも買える値段で、譲って下さった前オーナー様
心から感謝申し上げます。

Posted by goyaman at 21:55│Comments(8)
│ギター
この記事へのコメント
あぜ丸です
素晴らしいギターですね・・
憧れます
一度弾いてみたいですねぇ・・・
綺麗です
素晴らしいギターですね・・
憧れます
一度弾いてみたいですねぇ・・・
綺麗です
Posted by あぜ丸 at 2010年06月27日 08:29
ロゴから見て間違いなく70年の初期ものです。
ヘッドプレートもハカランダで間違いありません。
またバックのローズウッドも完璧な柾目ですね。
ただ日本で最初に購入したのは石川鷹彦ではなく加藤和彦だと思いますよ。
1本目がカワセに入荷して非売品、2本目が加藤氏のはずです。
石川氏のやつは71年製だったと思います。
ヘッドプレートもハカランダで間違いありません。
またバックのローズウッドも完璧な柾目ですね。
ただ日本で最初に購入したのは石川鷹彦ではなく加藤和彦だと思いますよ。
1本目がカワセに入荷して非売品、2本目が加藤氏のはずです。
石川氏のやつは71年製だったと思います。
Posted by アコキング。 at 2010年06月27日 10:05
わーい、あぜ丸さんから、コメントが!!!!!
僕は、あぜ丸さんのブログを毎日拝見しています。
昨年の清瀬フォークジャンボリーでは
初対面なのに、質問攻めにしてしまいました(笑
HOBOSさんは、あぜ丸さんも懇意にしているSHOPですよね。
岡さんに話して置きますので、いつでも弾きに行って下さい。
また、リペア後に、弾く機会を設けますので
ぜひぜひ弾き倒してくださいね。
僕は、あぜ丸さんのブログを毎日拝見しています。
昨年の清瀬フォークジャンボリーでは
初対面なのに、質問攻めにしてしまいました(笑
HOBOSさんは、あぜ丸さんも懇意にしているSHOPですよね。
岡さんに話して置きますので、いつでも弾きに行って下さい。
また、リペア後に、弾く機会を設けますので
ぜひぜひ弾き倒してくださいね。
Posted by goyaman
at 2010年06月27日 11:24

アコキング。さんのお墨付き頂いて、ほっとしています。
日本で初めてD-45を手にしたのは、加藤和彦さんだったんですか。
それは、何年製だったんでしょうか?
もしかして、68年や69年製なのでしょうか?
どちらにしても、僕は、とんでも無いギターを手にしたようで(汗
貴重なギターを手に入れた責任を感じます(汗
時間を掛けて、リペアして行きたいと思います。
日本で初めてD-45を手にしたのは、加藤和彦さんだったんですか。
それは、何年製だったんでしょうか?
もしかして、68年や69年製なのでしょうか?
どちらにしても、僕は、とんでも無いギターを手にしたようで(汗
貴重なギターを手に入れた責任を感じます(汗
時間を掛けて、リペアして行きたいと思います。
Posted by goyaman
at 2010年06月27日 11:29

加藤氏のD-45は現物が御茶ノ水のウッドマンに展示されてますよ。
丸ヘッドではないので69年製だと思います。もちろんハカランダです。
石川氏のはハカランダではないので間違いなく加藤氏のほうが古いです。
丸ヘッドではないので69年製だと思います。もちろんハカランダです。
石川氏のはハカランダではないので間違いなく加藤氏のほうが古いです。
Posted by アコキング。 at 2010年06月28日 01:05
アコキング。さんのMARTINに対しての博識ぶりには
いつも頭が下がる思いです。
加藤和彦さんが、日本で最初にD-45を手に入れた方なんですね。
しかも、69年のハカランダとは凄いです。
D-45で検索すると、殆ど日本のサイトばかりがHITします。
68年や69年のD-45を
実際に二人の人が所有していますし
この頃、御茶ノ水界隈の楽器屋でも
何本も売りに出されていますね。
日本人は世界で一番、D-45好きかもしれないですね。
ハカランダのD-45も、日本に一番存在しているかも(笑
いつも頭が下がる思いです。
加藤和彦さんが、日本で最初にD-45を手に入れた方なんですね。
しかも、69年のハカランダとは凄いです。
D-45で検索すると、殆ど日本のサイトばかりがHITします。
68年や69年のD-45を
実際に二人の人が所有していますし
この頃、御茶ノ水界隈の楽器屋でも
何本も売りに出されていますね。
日本人は世界で一番、D-45好きかもしれないですね。
ハカランダのD-45も、日本に一番存在しているかも(笑
Posted by goyaman
at 2010年06月28日 01:11

はじめまして。
僕もジャーマントップの
1968年製のD-45を買いたいです。
素晴らしい仲間たちに囲まれて
ギターライフ、楽しそうですね。
僕は生活に四苦八苦中です(笑)。
僕もジャーマントップの
1968年製のD-45を買いたいです。
素晴らしい仲間たちに囲まれて
ギターライフ、楽しそうですね。
僕は生活に四苦八苦中です(笑)。
Posted by k@zz at 2010年07月03日 10:59
k@zzさん、コメント有難うございます。
1968年製のD-45となると
最低でも、僕が今回購入したD-45が
軽く三本は買えちゃいますから凄い値段ですよね。
キーボードの調子が悪く打てないKEYが有って
これ以上書けないので、これから
PC屋さんに買いに行きます。
素っ気無い返事で失礼します。
アルファベットのmのKEYが
反応しないのです(汗
1968年製のD-45となると
最低でも、僕が今回購入したD-45が
軽く三本は買えちゃいますから凄い値段ですよね。
キーボードの調子が悪く打てないKEYが有って
これ以上書けないので、これから
PC屋さんに買いに行きます。
素っ気無い返事で失礼します。
アルファベットのmのKEYが
反応しないのです(汗
Posted by goyaman
at 2010年07月03日 11:31

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