2011年05月04日

OTさんの、Froggy Bottom モデルH-14 1998年製造

OTさんの、Froggy Bottom モデルH-14 1998年製造

ご自信が購入された、キャッツアイの000CUSTOMのTOP材が

アデイロンダックか否かと言う問い合わせを頂いたTOさんが

その後、蛙のマークで有名なFroggy Bottom モデルH-14 1998年製造を

購入されました。


Froggy Bottomは、アメリカではマニアに人気のあるメーカーですが

この頃は日本では見掛ける事は殆ど無いレアなモデルです。

http://froggybottomguitars.com/


OTさんの、Froggy Bottom モデルH-14 1998年製造


TOP材は間違いなくアデイロンダックスプルースです。

アデイロンは、前にも書きましたが

シトカスプルースやジャーマンスプルースにように

木目の均一感が無く、けして見た目が美しい材とは言えませんが

TOさんや僕が、音質に対する感想は

「粘り強く、芯のある太い音、特に高音弦の太い音」

「サスティーンを犠牲にせず太い音が出せる」にぴったり。

と言う事です。

指板とブリッジはエボニーです。

MARTINのOM-28に近いモデルですね。


OTさんの、Froggy Bottom モデルH-14 1998年製造


サイドバックには、見事なマホガニーた使われています。

マホガニーのカラっとする音と

アデイロンダックの重厚感の有るTOP材の組み合わせは

最も相性が良いと思います。


OTさんの、Froggy Bottom モデルH-14 1998年製造


ネックヒール部分と、ネックヘッドとネックの部分が

サプライされています。

強度や安定度を考えたらベストな工法だと思います。


OTさんの、Froggy Bottom モデルH-14 1998年製造


ネックの仕込み角度が深いので

サドルの高さを保つ事が出来ます。

サステイーンや倍音が凄いでしょうね。

TOP浮きによる、ネックリセットも

この先、必要としないと思います。

あっボデイの深みはMARTINのOMサイズと比べて

随分と差が有りますね。

低音が出そうです。


OTさんの、Froggy Bottom モデルH-14 1998年製造


TOさんのお陰で、アコギ好きの僕としては

久々に興奮させて頂きました。

いつかご縁が有れば、弾かせて欲しいです。


最後に、TOさんのギター購入の経緯を

本人の許可を得て、転載させて頂きます。


ゴーヤーマン様

メールで失礼します。貴殿の影響も大で、素敵なアディロン・マホのOMをゲットしましたので、報告させていただきます。購入までの経緯から始めます。

昨年から30年ぶりくらいにアコギを再開し、ビンテージのYAMAHAのL-5、GuildD40や近年物のGibson J-45で昔のフォークをやりましたが、出来るようになったら弾き語りに飽きてきて、ソロギを始めました。最初はSIGMA S00028ECにカスタムライト弦でやっていましたが、弾けるようになってくるとテンションが欲しくなり、最近はもっぱら、90年代のキャッツアイ特注アディロントップ・S/Bローズ000型(12F弦高2.5-2)とLarriveeL-09(弦高全部1.8)にジョンピアス600Lを張って弾いています。すると幅広ネックとロングスケールが気に入っているLarriveeのセッティングで高音弦に太い音が出るものがもう一本欲しくなるもので、アディロントップのOMが候補となります。狭い単身赴任寮ゆえギターは5本までということで、D40とJ-45を委託販売した資金があり、ネットで中古を探しました。ぴったりなのが貴殿が詳細に紹介されているマーチンのOMC-18LAURENCE JUBERでしたが、適価な中古の出物がなく、アディロン・マホの条件で探したところ、私の好みにぴったりなのが見つかりました。

工房兼ショップ主の島崎さんからの情報は以下のとおり。

【仕様】
トップ アディロン 少し赤身の部分あり
サイドバック マホガニー
ネック マホガニー (3P)ヒールとヘッドの部分で継いであります
ピックガード 無し
ブリッジ フィンガーボード エボニー
ナット幅 44.8ミリ(フィンガー専用)牛骨
サドル 牛骨
弦高 2.2 1.6
スケール 641
ラッカーフィニッシュ

【ギター評価】
如何にもアメリカ的なギターです。
基本は見た目よりも音で勝負と言う感じです。
したがってトップのアディロンも多少の赤身が入っています。
ネックは国産の安いギターでも余りお目に掛かれない3P。
全ての材料や作りが良いので音のバランスや粘りは素晴らしいです。
打跡は殆どありません一部3センチ四方のラッカーチェックが出始めています。
アディロンの赤身ですが、全く問題無いと思って頂いて宜しいかと思います。もともとレッドスプルースと言われ、赤身の多い木です。見た目を気にするマーチンだったら多分使わない部分かと思いますが、この会社は名より実を取って作っているのだと思います。
ピックアップはピエゾとエアー?のミックスタイプです。自分は入荷したギターは殆どピックアップを外してしまいますがこのピックアップは自然な音がして、生鳴りも良いので外さずに付けたままです。ピエゾ素子やエアーマイクの取り付け、電池ボックス等がありますがギターの生音は殆ど損なわれていないと思います。

ということで、これは弾かずに決断しました。昨日到着して、私が愛用のジョンピアス600L弦が、偶然にもFroggy Bottom社のショップ出荷&推奨弦でありましたので、早速張り替えて弾いてみると・・・・・・。先に貴殿と意見交換させていただいた、まさに「粘り強く、芯のある太い音、特に高音弦の太い音」「サスティーンを犠牲にせず太い音が出せる」にぴったり。キャッツアイと比較すると、島崎さんの仰ったとおりバランスが絶品です。試奏を含めて、これまでに比較できるものがありません。心地よく何時間でも弾けます。ネックも気に入っているLarriveeと瓜二つ。

今回(私にとってですが)本物の高級ギターを手に入れて改めて感じたのが、キャッツアイ000の素晴らしさです。軽く弾いた時の音量は差がないと感じます。写真で見比べてわかるとおりボディの厚みがあんなに違うのにもかかわらずです。やはりアディロントップの実力恐るべしでしょうか。高音に何ともいえない艶があるところは、ショートスケールでしっかり作られた、最大の個性かと思います。

写真を添付しておきます。ウェーバリーのオープンペグは小さくて可愛いです。当時の塗装は二トロセルロース、触ると高級なマホの地が感じられるほど薄いです。

最後に、アディロントップ2台を他のギターと弾きくらべた時の差を一点。弾いた時にボディーを介して体に振動が伝わってくることです。決定的ですね。

なお、Froggy Bottomは90年代初頭に日本に輸入した時に気候が合わずネックに問題が生じ撤退した経緯がありますが、この個体は現在全く問題なしなので、湿度管理などには気をつけて愛用していこうと思っています。

ゴーヤーマン様との交流が、私に一生物のOMとの出会いを導いてくれましたので、お礼方々報告させていただきました。


■転載ここまでです。

TOさん、ギター購入までのお話

とても楽しく拝見させて頂きました。

TOさんは、ギターの音色を見分ける

とても繊細な感性を持っておられると思います。

これからも、ギターに関する話題の提供を

首を長くしてお待ちしています。



同じカテゴリー(ギター)の記事
アルテ崎山
アルテ崎山(2015-10-05 08:16)


Posted by goyaman at 10:42│Comments(6)ギター
この記事へのトラックバック
ビンラディンの射殺死体写真にコラ疑惑が!加工前の別人画像を発見!?ビンラディンは本当に殺害されたのか?
ビンラディンは生きている?死亡写真は別人フォトショのコラ? 【ビンラディン射殺死体写真別人コラ疑惑検証 【アルカイダ】 】at 2011年05月05日 08:55
ビンラディンの死体写真にコラ疑惑が!加工前の画像を発見!?
【アルカイダ】ビンラディン死体写真コラ疑惑検証!! 【911】【【アルカイダ】ビンラディン死体写真コラ疑惑検証 【911】】at 2011年05月05日 21:32
キムヨナのはめ撮り動画!流出!?その真偽は?
キムヨナの恥ずかしい動画が流出とのうわさ 【キムヨナのはめ撮り動画!流出か!?】at 2011年05月06日 16:19
スナップエンドウの収穫の時期ですね
この時期になると数年前職場で一緒だった人を思い出します近所にスナップエンドウを作っている農家がいて
売り物にならないスナップエンドウを...
スナップエンドウ収穫の時期【なんとかなるさ!】at 2011年05月07日 07:23
大ぶりのピアス耳元を華やかにアピールしてくれるアンティークなピアスが登場!♪春・夏には、大活躍間違いなしのピアスです。大きめなので存在感抜群でめっちゃ可愛い〓中央のダイア...
春夏にぴったりのピアス アンティーク アジアン★BESTMARTgirls★【今年流行のお洒落アクセサリー・小物通販紹介します(≡^∇^≡)】at 2011年05月18日 12:44
男性用ウエットスーツ各種メンズサイズのウエットスーツのカテゴリ ウエットスーツは春季〜秋季に着用し、身体と水中での体温の保護をしてくれ適切なサイズのものを着用すれ内部への...
ショートジョン 関連商品の一覧 | メンズ ウエットスーツ ダイビング機材通販【メンズ ウエットスーツ ダイビング機材通販 Div Master's Shop ダイビング機材アクセサリーWebショップ】at 2011年07月23日 18:57
男性用ウエットスーツ各種メンズサイズのウエットスーツのカテゴリ ウエットスーツは春季〜秋季に着用し、身体と水中での体温の保護をしてくれ適切なサイズのものを着用すれ内部への...
ロングジョン 関連商品の一覧 | メンズ ウエットスーツ ダイビング機材通販【メンズ ウエットスーツ ダイビング機材通販 Div Master's Shop ダイビング機材アクセサリーWebショップ】at 2011年07月28日 17:13
この記事へのコメント
いかにも鳴りそうです
わくわくしてしまいました
GOYAMANさんといいTOさん
経験を経た繊細な確かな耳を
納得させる ギダーは、 

弾いてみたいものです。

BooGerBear

 
Posted by Vic at 2011年05月04日 16:47
ギターは
ほんとに 奥が深いですね

簡単には 弾けないような・・笑
Posted by raurau at 2011年05月04日 16:57
Vicさん、コメント有難うございます。

ある程度完成された形のギターだとしたら

後は最も良い材料を用いる事だと思います。

その中でもTOP材は最も材の個性が出ると思います。

長い事、ギターを売り買いして来ましたが

アデイロンTOPが最も僕が好む音です。
Posted by goyamangoyaman at 2011年05月04日 17:10
rauさん、僕の友人達は、どんなギターでも
気楽に弾かせてくれる人達ばかりですよ(笑
せっかく良いギターを持っているのですから
独り占めしないで、皆で楽しみたいのです。
Posted by goyamangoyaman at 2011年05月04日 17:12
ゴーヤーマン様、早速すてきな記事にしていただきありがとうございます。また、写真を見て、専門的見地から、しっかり作られているとの折り紙を付けていただき、持つ喜びが一層増しました。

Froggy Bottom購入の決定に当たっては、見つけてから1日、色んな情報も調べました。引用していただいた同社のホームページを見るだけでも、アディロンへの拘りが伝わってきましたので、この場を借りて、紹介させていただきます。

まず、生産本数は40年で5千本。現在も製作に直接係るのは創始者のMichael Millardを含めて数人で、年間100本のみの全て受注生産。オーダーの仕様も奇抜です。材や装飾に値段差はありますが、寸法関係の要望は追加料金無しで受ける。材について、トップは、アディロン、シトカ、イングルマン、ジャーマンが選べますが全て同額。サイドバックは、マホとローズが基本で同額、メイプル、ウォルナット、コア、ハカが追加料金。アディロントップへの拘りと、最高のマホを使うことが伺われます。

アディロンについては材のところで詳しく述べています。トップ材としては最高なので、90%以上のギターをアディロントップで製作。アディロントップは他では得られない、強い基音、きらびやかな倍音、鋭い切れ味を出すことができる。前世紀最初の四半世紀の素晴らしい鉄弦ギターのほとんどが、アディロントップであったと結び、紹介画像は私の固体にも出ている赤身を堂々と出しています。他のトップ材については説明も少なく、シトカは1番硬く重いことから倍音より基音が卓越するのでサスティーンの効いたクリアな音が出る、程度に留まります。

こういったアディロン・マホへの拘りのある人の作ったOM(正確にはLarrivee L-09よりボディー下部幅2cm厚さ1cm小さいだけでソックリなのでOMよりぶ厚い)に日本でめぐり合う事はもうないだろうということで、最初に読んだ島崎氏の「ウィンダムヒルのウィリアムアッカーマンが最高峰のギターと評しただけあります。フィンガースタイルのギターではグッダール以上かも知れません」にも納得して肩を押されて、予算内の格安であったこともあり決定しました。

>いつかご縁が有れば、弾かせて欲しいです。

フォーク系の伴奏は難しいものを除きフィンガーでは大体弾けますが、本命のソロギは、本格的に南澤大介さんのソロギ入門を始めて数ヶ月で、曲でいえば大きな古時計がTAB譜を見て弾けるようになった程度です。人前で弾けるのにはあと半年はかかるかなと思っています。そうしたら「戦うオヤジの応援団」や東京での交流も視野に入れておりますので、その際には宜しくお願いいたします。
Posted by TO. at 2011年05月04日 19:06
TOさん、Froggy Bottomに付いての詳細な説明
有難うございます。
僕は小さい頃から蛙が大好きなんです。
出来たら牛蛙を買いたいとさえ思った事もあります。

ですから、蛙のマークのFroggy Bottomは興味が有りましたが
何しろ、中々出会えないギターですので
弾いた事は有りません。

40年間で5000本の生産量ですと
ルシア物と言っても良いでしょうね。
この頃のMARTINのギターは
もの凄い生産量ですから
レギュラーモデルなどは
当たり外れが多い気がします。

James Goodall
僕の友人が二本所有していますが
フィンガーソロには最適なギターのようですね。
友人はそのギターにかなり気を使っていて
ハワイに置いてあるそうです。

>アディロンについては材のところで詳しく述べています。トップ材としては最高なので、90%以上のギターをアディロントップで製作。アディロントップは他では得られない、強い基音、きらびやかな倍音、鋭い切れ味を出すことができる。前世紀最初の四半世紀の素晴らしい鉄弦ギターのほとんどが、アディロントップであったと結び、紹介画像は私の固体にも出ている赤身を堂々と出しています。他のトップ材については説明も少なく、シトカは1番硬く重いことから倍音より基音が卓越するのでサスティーンの効いたクリアな音が出る、程度に留まります。

OTさんのFroggy BottomのHPからの転載で
TOP材に付いての説明を読むと
なるほどと思います。
僕の場合、特に東京に居る時は
ギターを思いっ切りかき鳴らす事が無理な環境ですので
どうしても、軽いタッチで太い音が出て
しかも、倍音とサステイーンが有るギターが
好みになってしまいます。
一度枯渇したアデイロンが復活したのは
戦後、植林した材が育って来たのでしょうね。
後は、アデイロンは、かなり硬い材なので
TOP材を薄く作る事が出来るそうです。

大当たりのギターに出会った
TOさんの喜びがこちらまで伝わって来ます(笑
「戦う親父の応援団」は
各地に支部が在りますので
ぜひ参加すると良いですよ。

若い頃買えなかったギターを手にした親父達が
沢山居ます。
勿論、演奏したり、歌ったりするのも楽しいのですが
それぞれ持ち寄ったギターを弾かせてくれるのが
大きな喜びです。

僕がアデイロンTOPに興味を持ったのは
団員の方が弾かせてくれた
1940年のDー18がきっかけです。
言葉では言い尽くせない位
素晴らしい音でした。
Posted by goyamangoyaman at 2011年05月04日 21:08
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。