2011年09月10日

OTOさんのカワセMASTER

OTOさんのカワセMASTER


OTOさんの所有ギター

御茶ノ水のカワセ楽器のMASTERを紹介します。

僕が大学生の頃(1973年)はYAMAHAのFG-500は

すでに生産中止になっていました。


MASTERは、その頃MARTINに最も近いスペックで

作られていたギターだと思います。

ギターの材も総単板で有る事は言うまでも無く

SQネックで、塗装もラッカーでした。

当時の物価からすると、MASTERですら

かなり高価で、僕の周りに持っている人は居ませんでした。

その当時、一度だけ、プロの方のライブで

MASTERの音を聴いた事が有りましたが

音量が有り、キラキラとした、素晴らしい音でした。


OTOさんのカワセMASTER


どの写真を見てもMARTINそっくりですね。

ただし、28系としては、ネックヘッドにボリュートが有りません。

ペグがシャーラー製ですから、MARTIN同様

1978年頃のモデルなのでしょうか?


OTOさんのカワセMASTER


ネックコンデションは、余り良いとは言えません。

前オーナーは無頓着な方だったのでしょう(汗

OTOさんは、カワセ楽器にお願いして

凄まじく傷ついたネックも綺麗にして貰ったそうです。

カポ穴などの深い傷も治す事が可能なのでしょうか?

修理後の写真をぜひお願いします。



OTOさんが、ネットでMASTERを見つけてから

購入に至るまでのやり取りは

とても勉強になります。


【私からの到着の連絡】
昨日到着し、ご説明どおりのもので、大満足です。5万円弱で買えるギターの音と風格ではないですね(笑)。音はご説明の通り、深くバランス良く、フィンガーで弾いた時の音量も000-28サイズとしては爆鳴りのアディロントップのキャッツアイ程度には出ていますので、もう十分ですね。

10以上のフレットの6弦側に数個浮きがありますが普段使わない所なのでこのまま使用し、都合がつくときに1964年製J-50のオリジナルハードケースのカバーをカワセ楽器店で作ってもらう予定なのでそのついでに持ち込み、修正してもらおうと思っています。

ネックに若干深い傷が多数ありますが、ご説明の通り、演奏には全く気になりません。が、程度の差こそあれJ-50でも見られるので、どうやってあんな傷がつくのか、ご存知でしたら教えてください。単なる興味だけです。

弦はジョンピアスと比較したところ、テンション感があり、より硬質な音色の、ジョンピアスで行くことにしました。張っていただいたダルコ弦は他のギター1台に使っていますので、そちらで使うことにします。

ご説明の6弦の弦高3mmはちょっと高いかなと思いましたが、ナットの調整が上手くできていて実際に弾いてみると低音弦側もストレス無く押さえられるのと、たまにストロークで使用することも考え、このままで使おうと思います。

それでは、この度は非常に良いものを、格安にて提供していただき有難うございました。

【マーチから返事】
お世話になります。まずは無事到着で安心しました。

フレット浮きは木がやせてくるので、ある程度は仕方がありません、すみません。

ネックのキズですよね。不思議ですが、ギタ-を立てかける時に出来るキズと上の方はカポ跡もあるのかな?? のような気もしますが、たまに見かけますよね。この前はSヤイリの70年くらいのギタ-はもっと酷かったです。

弦はジョンでいきますか。確かに音はタイトですのでその方が似合うかもですね。

弦高は、フィンガ-ソロでもストロ-クでもという中間の感じの設定だと思います。

価格的に見てもいい感じの鳴りだと思いますので、気軽にプレイに打ち込んでくださいませ。またのご注文をお持ちしています (^^)v。 よろしくお願いいたします。


【カワセでの修理を私からマーチへ報告】
フレットの浮き修正・擦り合わせをカワセ楽器店に持ち込んでお願いしたところ、ネックの傷穴埋め・塗装も合わせて格安の2万円で引き受けていただけ、待つこと20日弱で戻ってまいりました。丁寧な仕事で、完璧な状態になりました。末永く愛用していきたいと思います。

【マーチから】
おお----、そこまでしましたかっ!!
それはきっと弾きやすくなったことでしょうね。
そうなれば、ぜひ末永く付き合って行きたいギタ-ですね。

【私から】
シリアルNo.からカワセの確認で1972年製の11本目でした。もともとあれだけの深い音が出て、ネックがストレート(SQなのでここが最重要)、トップ・サイド・バックにクラック跡が無く、ナットの加工・調整が抜群でしたから、最低フレットは直したかったです。
フレット調整とネックの木地が出たところ1箇所のタッチアップ依頼ということでカワセのご主人に見せたところ、MASTERには思い入れがあるらしく、日数は少しかかるけど全部含めて2万円でやるので、ネックの凹部全て穴埋め後ネック裏面全面ラッカー塗装までしませんかということで、お礼を言って交渉成立でした。
マーチのセール価格でお譲りいただいたので、結果的には値引き分で、完璧な1972年製が手に入ったということで、お陰さまで、本当に良い買い物が出来ました。

【マーチから】
そうでしたか!! マスタ-ギタ-は特に思い入れのある方が多いですよね。
ご主人ともなるとその想いは強いでしょう。
それは、ますます手放せませんね。
TO.さん流 70年代名器の誕生ですね!!(^^)




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アルテ崎山
アルテ崎山(2015-10-05 08:16)


Posted by goyaman at 11:51│Comments(0)ギター
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