沖縄アコギ好き親父のブログ

昨日手に入れたGIBSON CF-100Eは

入札前に色々とチエックしました。

まずは出品者の評価を見ましたが

過去に、ビンテージギターを数多く出品していて

マイナス評価も有りません。


ご存じのように、ヤフオクは簡単に誰でも参加出来ますから

粗悪品を売りつけられたり、詐欺に会う人が数多く居ます。

ですから、相手の評価は、とても大切です。

高評価でも、マイナス評価が最近まで時々有る方には

絶対に入札しません。





この出品者の信用出来る所は、沢山の写真を掲載していますし

ウイークポイントも、ちゃんと説明しています。





ビンテージですから、ある程度の傷やクラックは当たり前です。

目に付くのは、ジャック付近の大きな剥がれですが

ここは、音にそう影響しない部分ですので

ﾗｯｶｰでリフイニッシュしようと思います。











その剥がれ以外は、概ね状態は良いです。





この出品者は他にも、ウイークポイントとして

ネックが順反りで、弦高が１２フレット６弦で５ミリ

１弦が４ミリ有ると説明されています。





弦高を下げる為にブリッジが削られた形跡は有りません。

昔のリペアマンは弦高を下げる為に安易にブリッジを削る人が多かったですが

ブリッジを削ると質量が下がって低音が出なくなりますから僕はパスします。





サドルも、まあまあ残っていますから、少しは下げられますが

どれ位下げられるかが重要なポイントです。

１ミリ下げられても６弦側４ミリ１弦側３ミリですから

よっぽど握力が強い人かスライドギター用にしか使えません。

２ミリ下げられたら、プレイには問題有りませんが

ギターが到着して実際弾いて見ないと分りません。


ビンテージギターを手に入れる時に一番気を付けるのが

サドルの高さがどれ位残っているかです。

ギターはかなりの張力が掛っていますので

ネックの反り以外にブリッジ周りの浮きなどで

どんどん弦高が上がってしまって

サドルの高さがかなり低い物が多いです。


サドルが低いと弦のテンションが取れずに

ペチペチした酷い音になってしまいます。


しかしながら、このギターの出品の値段は安価です。

快適な演奏が出来る為に費用が幾ら掛るか

計算して見ます。


恐らく問題点をクリアするには

ネックリセットが必要です。

ネックリセットはリペアの中でもかなり高額な費用が掛ります。

普通だったら、６万円から１０万近くの費用が掛るでしょう。

それを落札価格に加えても、市場価格より、かなりの安値です。

そう結論すると、キーボードのエンターキーをクリックしました。


ヤフオクでは沢山のギターが出品されていますが

激鳴りとか、当たりのギターとか良い事ばかりが書かれています。

いわゆる美辞麗句のオンパレードです。

良心的な出品者は、多くの写真と共に

マイナス点もきちんと説明しています。


一番確実は方法は、ギターショップなどで

実際に試奏してから決める事ですが

更に安く購入したいと思うので有れば

ヤフオクしか有りません。


しかしながら、現物と違う物を送って来たり

ジャンク品を売りつけたり

振込だけさせて後は返答無しとか

リスクはかなり有ります。


僕の周りにも、ヤフオクで泣いた人は

けして少数では有りません。

と言う訳で誰にでもお勧め出来る入手方では有りません。

高リスク高リターンを覚悟する方のみが参加した方が良いです。