2012年01月05日

GIBSON CF-100E リペアマンの小野君の元へ

GIBSON CF-100E リペアマンの小野君の元へ


お正月休みで東京の実家に帰っていたリペアマンの小野君が

沖縄に戻って来たとの連絡が有ったので

早速、GIBSON CF-100Eを持って行きました。


やはり僕が思った通りネックリセットが必要でした。

ネック自体は、元起きも無く、ロットもスムーズに回ります。

MARTINよりネックが細いのに、今まで手にしたGIBSONのギターは

殆どネックトラブルは有りませんでした。


弦高が高い原因は、ブリッジ周りのTOP浮きでした。

これから一月位掛けてネックリセットをする事になりますが

リペアマンに取ってネックリセットは

気合いを入れないと出来ない位、時間と手間が掛るようです。


ネックリセットを施されて、サドルの高さも取れるようになれば

とても素晴らしい音になると思います。

僕が知る限り、沖縄のリペアマンでアコギのネックリセットが出来るのは

小野君だけだと思います。

一月後の仕上がりが楽しみです。


GIBSON CF-100E リペアマンの小野君の元へ


GIBSON CF-100をリペアに出すと

手元には、1964年製のアジャスタブルサドルのJ-45だけになるので

小野君が年末のリペア以来が多くて、手を付けて無かった

1959年製のJ-45を戻して貰いました。

ブリッジの浮きや、ブレーシングが一部浮いているのにも関わらず

とても良い音で鳴っています。


固定サドルなので、とても深い音がします。

けしてきらびやかな音では有りませんが

サステイーンも有ってボデイとネック全体が振動しています。


GIBSON CF-100E リペアマンの小野君の元へ


良い音がするのは、長年に渡って弾き込まれた事が一因ですが

経年変化で材が乾燥すると同時に

ラッカー塗装が薄くなり、木に馴染んでいるのもポイントだと思います。

このギターを持った人は、近年物に比べて、とても軽い事に驚きます。


GIBSON CF-100E リペアマンの小野君の元へ


ボデイサイドの塗装も、かなりボロボロで完全に木材と馴染んでいます。

MARTINの場合、ラッカー塗装が古くなると、手垢のように

擦るとボロボロと落ちて来ますが

ラッカーの成分が違うのか、GIBSONの場合そうはなりません。


GIBSON CF-100E リペアマンの小野君の元へ


左は昨年始めに購入したGIBSON J-45 1964 年製です。

塗装のクラックも全く見られず塗装をリフニッシュしたのではと思ったのですが

どうやらそうでは無いようです。

チエリーサンバーストの色も普通でしたら、経年変化で色飛びして薄くなるのですが

この時期は、塗料が違うのが鮮やかな色が残るようです。


固定サドルとアジャスタブルサドルと言う二本のJ-45を所有する事が出来ましたので

今回手に入れたGIBSON CF-100Eで、GIBSONの収集は完結かもです。



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アルテ崎山
アルテ崎山(2015-10-05 08:16)


Posted by goyaman at 22:06│Comments(2)ギター
この記事へのコメント
遅い、ご挨拶になりましたが

あけましておめでとうございます。
昨年は、いろいろなギターを弾かせていただきありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします。

しかし、たまりませんな!! CF-100Eフォルムは
(ボブデイランが持っている写真が一番かっこよく見えます。)
 
発売された頃はこのフォルムが思ったほど受け入れられなかったようですが?
現在の方が存在感があり、知る人ぞ知るギブソンの名器のひとつだと思います。
50年以上も先取りしてたんですね! 時代がこのギターに追いついてなかったのでしょう。

このギターの生音もたいへん興味があります。
機会がありましたらよろしくお願いします。

さてさて・・
実はここのところ、昨年最後の「ぷちギターゆんたく会」で弾いた
goyamanさんのOMC-28MLJのポテンシャルの高さに、年を越しても、
その興奮を引きずっているような・・・アディロントップ恐るべしです。

ほんとうにいい出会いをありがとうございました。

今年も期待しております。
Posted by yama at 2012年01月06日 20:50
yamaさん、明けましておめでとうございます。
昨年はyamaさんを始めとして
素敵なアコギ好きの人達と知りあう事が出来て
とても充実した年でした。
特沖縄の地域特性なのか
GIBSON好きが多いのにびっくりしました。

ギターの音色は美しければ良いと言うものではないと
GIBSONのビンテージを所有して思いました。
弾き語りに使うには、歌の邪魔をせず
伴奏約に徹するのがGIBSONの魅力だと思います。

GIBSON CF-100Eは、レアなギターですので
自分で所有出来るとは思っても見ませんでした。
発売当時は、モダン過ぎて人気が無かった為
生産台数も僅かなようです。

リペア前ですから、音は国産の一万円位の音しかしませんが
世に出て50年以上も弾かれ続けたギターですので
小野さんのリペアによって、ポテンシャルを
最大限引き出して見たいと思います。
僕は月曜日から出張に行って月末には沖縄に戻ります。
その時までには、リペアも完了しますので
皆に弾いて貰おうと思っています。

OMC-28MLJは、ドレッドノートを必要としないと思わせた
凄いギターです。
このギターでMARTINのスモールサイズギターは完結しました。
後は、リペア後のCF-100Eが良い音でしたら
GIBSONに関しては、完結すると思います。
Posted by goyamangoyaman at 2012年01月07日 00:32
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