2012年12月23日

GIBSON Advanced Jumbo Madagascar ネック調整

GIBSON Advanced Jumbo Madagascar ネック調整


Advanced Jumboのネック状態を良く見ると若干の順反りでした。

これ位の反りは許容範囲なのですが、より弾きやすくする為に

トラストロッド調整をして見ました。


GIBSON Advanced Jumbo Madagascar ネック調整


上の二つはMARTIN用のレンチ

下がGIBSON用です。

MARTIN用のレンチが何故二種類の長さが有るかと言うと

MARTINは、サウンドホールのネック側の手前のブレーシングに

ロッド調整用の穴が空いて居て、そこからレンチを差し込んで回す仕組みですが

以前は、短いレンチで調整可能でしたが、近年物からは穴からロッドまでの

奥行が深くなって居るので、長いレンチが必要なのです。

GIBSONは概ね、8mm (5/16インチ)サイズのレンチで殆どのアコギが

調整出来ます。


GIBSON Advanced Jumbo Madagascar ネック調整


パイプ型レンチに比べてグリップが付いたこう言うレンチも有ります。

回す途中に抜かないで一気に調整出来て便利なのですが

飛行機に乗る時に、工具としての規制の大きさを超えているので

廃棄扱いになった事が有るので、旅行などに持って行くのには適しません。


GIBSON Advanced Jumbo Madagascar ネック調整


ナットの上の部分に在る、ロッドカバーをプラスドライバーで外します。


GIBSON Advanced Jumbo Madagascar ネック調整


ロッドカバーを取り外すと、金属のオスの六角のロッドの先端が見えて来ます。

それを逆反り寄りにするには、時計回りに、順反り寄りにするには

反対に回します。一気に回さずに少しづつ回すのがコツです。

ロッドが回らないのに、無理やり回そうとすると最悪の場合

ロッドが折れてしまって、修理に多大なリペアの為の費用が掛かってしまいます。

そんな時は、自分でやらないで、リペアマンのお任せしましょう。


GIBSON Advanced Jumbo Madagascar ネック調整


金属のロッドの先端にパイプレンチを押し当てて回します。

あれ?回らない(; ̄ェ ̄)

殆どのGIBSONのギターのロッド用のレンチは

8mm (5/16インチ)サイズの一種類のレンチで事足りるはずです。

まさか、このモデルだけロッドの大きさが違うのか(ToT)

ネットで色々と調べて見ても、近年物のGIBSONのロッドの種類は

一種類としか書いて有りません。

このレンチは、今まで所有していたGIBSONの殆どのギターに使えていました。


解決策が分からぬまま、悶々としていましたが

渋谷のクロサワ楽器店以来の古い知り合いで、現在御茶ノ水のドクターサウンドの

リペアマンの梅田さんに電話で解決策を質問しました。


梅田さんが言うには、GIBSONのサイズのパイプレンチは内径は皆同じですが

僕が持っているパイプレンチは外形が大きく、それがロッド下のネック部分に

当たってしまって、ロッドに刺さらないのではと言う事でした。

急遽御茶ノ水に行って、GIBSON用のパイプレンチを探しましたが

何件かは販売用としては扱って無くて、梅田さんに助けを求めました。

梅田さんは、何種類かのパイプレンチを見せて貰いましたが

なるほど、色んな外径のサイズが有ります。


使用品でも良いので譲って欲しいとお願いしたら

日頃お世話になっているからと無償で譲って貰う事になりました。

本当に有難いです。

梅田さんは、以前から思っていましたが全クロサワ楽器で

一番愛想が良くて親切なリペアマンです。

何本かリペアをお願いした事も有りますが、腕も確かです。


GIBSON Advanced Jumbo Madagascar ネック調整


左が某楽器店から購入したパイプレンチで右が梅田さんから頂いたレンチです。

内径は一緒でも外径はかなり大きさが違います。

頂いたパイプレンチを使うと意図も簡単に調整する事が出来ました。


GIBSON Advanced Jumbo Madagascar ネック調整


ロッドを少しづつ回して、ネックが真っ直ぐになるよう調整しました。

但し、真っ直ぐにした場合は、サドルの高さがベストより低めになってしまい

多少音がペチペチしてしまいますが、購入したギターはナットとサドルを

象牙に変えるつもりですので、懇意にしているリペアマンの小野さんに

調整して貰おうと思います。







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アルテ崎山
アルテ崎山(2015-10-05 08:16)


Posted by goyaman at 19:53│Comments(8)ギター
この記事へのコメント
こんばんわ

東京は空気が乾燥してアコギには最高の環境になっいるのでしょうか?
今夜は、沖縄もクリスマス寒波になりつつあり、冷たい風が吹いてます。
ただ今、部屋の湿度が45%になってます。

わたしも、水曜日のブガベアに備え、J-45TVのロッド調整と牛骨でサドルを新調し、
弦もエリクサーブロンズライトに張替えたところです。
室内が乾燥しているせいか・・激鳴りで・・・ちょいと弾いただけなのに・・
家族から大大ブーイングです・・・・トホホホです(笑)

今度の水曜日にお目にかかれるようでしたら
GIBSON Advanced Jumbo Madagascar 楽しみにしてます!
Posted by yama at 2012年12月23日 23:10
yamaさん、コメント有難うございます。
東京は、例年より寒い日が続いています。
湿度45%とはギターに取って最高の状態ですよね。
こちらの方は、エアコンを使っていますので
加湿器を使って居ます。
ギターも全てが激鳴りしていますよ。

ブガベアでyamaさんのサドル加工の記事を拝見しました。
Mr.X氏のJ-45もyamaさんが加工したサドルで
音が激変したようですね。
ブガベアの常連さん達は、互助会のようで頼もしいです(^ω^)
皆で色んなギターを持ち寄ってお互いに弾けますし
それぞれが沢山のギターを所有する必要が無いですから
何と素晴らしい場所なんでしょう。

僕がH-45TVを手放した理由は常連さん二人が持っているからです。
ブガベアに行けばいつでも弾かせて貰いますからね。

GIBSON Advanced Jumbo Madagascar を購入したのも
yamaさんのJ-45Rose Woodを弾かせて貰ったのがきっかけです。
アデイロンTOPとマダガスカルローズの音は骨太で
僕が求めて居た音です。
今度の水曜日には勿論持って行きますから
楽しみにしてて下さい!!
Posted by goyamangoyaman at 2012年12月23日 23:41
Gibsonのロッド調整、勉強になります

以前、別のギターで、ロッド調整はチャレンジしたことがあります

CJは、小野さんに、一度調整していただいているので、まだ自分では触っていません

季節が変われば、調整も見直さなければならない・・・ と思いつつ・・・

レンチも、一応は準備してあるのですが、

ビビリ等も出ていないので、あまり気にしていないというか・・・

ふゆ~さ~ というか・・・ (笑)
Posted by タモツ at 2012年12月24日 09:42
タモツさん、ネックは多少順反りが自然と言う人がいますが
やはり真っ直ぐの方が、どのポジションを弾いても
同じ握力で弾けますし、倍音やサステイーンも延びるような気がします。
ネックは、湿度が高い時は順反り気味に
湿度が低い時は逆反り気味になります。
以前は新品でGIBSONやMARTINのギターを買うと
ロッド調整用のレンチが付いていましたが
素人によるロッド調整がトラブルが多かったようで
最近は付いていませんし、ロッド調整は
プロに任せるよう注意書きが有るようです。

僕は自分でやって居ますが
老眼のせいか、最近は真っ直ぐか反っているかが
判別し難くなっています(T ^ T)
リサイクル屋に並んでいるギターはネックが反った物が多いです。
注意すべきは元起きしているのをロッドで調整して
ネックがS字型になっているギターです。
一見真っ直ぐのようでもビビリが出てしまって
ギターとしては使い物にならないです。
Posted by goyamangoyaman at 2012年12月24日 09:55
ネックが S の字になっているギダー
割と 見かけるのです。

互助会のようになるとよいですね。
Posted by booger at 2012年12月24日 16:18
boogerさん、元起きしてしまったギターは
沖縄の場合、特に多い気がします。
ギターのネックが元起きした場合
ギターの値段に関わらず莫大なリペア費用が掛かりますから
絶対に手を出してはいけないです。
後、所有しているギターは、弾かない時は
弦を緩めるべきだと思います。
ブガベアの常連さん達は、いつの間にか
親密な互助会になっていますね。
素晴らしい事です。
Posted by goyamangoyaman at 2012年12月24日 17:57
こんにちは。
ネック調整で弾きやすさが大きく変わる事は判ってるのですが。。。

自分のイーストマンも調整しなくてはならないと思っています。
今から小野さんの所で見てもらおうかと。

今晩はブガベアにお邪魔できそうです。
その際はGIBSON Advanced Jumbo Madagascarに遭遇出来る事を楽しみにしています。
Posted by 樹~ISTUKI~ at 2012年12月26日 09:11
樹~ISTUKI~ さん、お久しぶりです。
イーストマンのギターは買われてから日にちが経っていますので
順反りになって弾き辛くなっているのでしょうか?
それなら、六角レンチが有れば僕やyamaさんが簡単に調整出来ます。
イーストマンのギターはしっかりと作られていますので
深刻なトラブルは無いと思いますので、ぜひ持参して下さい。

GIBSON Advanced Jumbo Madagascarは勿論持参しますよ。
GIBSONマニアがブガベアには多いので
アデイロンTOPにマダガスカルローズウッドの組み合わせの音質を
皆で試して下さい。
Posted by goyamangoyaman at 2012年12月26日 09:44
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