2013年03月01日

GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー

GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー


GIBSON Historic Collection 1937 L-00が手元に来て二日目です。

弾き続けて見ると、パワーの有る音なのですが

どうもテンションが強く、弾き疲れします(ーー;)

ネックの状態を見ると僅かな順反りで

弦高が、一弦側12フレットで、3.0ミリも有ります。


レンチを使ってのロッド調整は自分で出来ますが

東京に飛行機でギターを持って帰る時に

GIBSON用のグリップが付いたレンチをギターケースに入れたら

X線検査に引っ掛かってしまい、サイズオーバーとの事で

取り上げられてしまいました。


それで、本日、リペアマンの小野さんの所に持参して

ネックを真っ直ぐに調整して貰いました。

その結果、一弦側が2.5 ミリ六弦側が3.5ミリのなりました。

六弦側が、少し高めですが、それ以上の調整はまた後でと思い

調整後のギターを弾いて見ました。

その結果、テンションが下がり、大分弾き易くなりました。

音的には、エッジが取れ、大分まろやかになりました。

サステイーンと倍音も良くなった気がします。

所有して居るJ-45TVと比べて見ても

低音は流石に及びませんが、プレーン弦の音は

J-45TVより、芯が有って、音が立ちます(ーー;)

レスポンスも素晴らしいです。

ブルースプレイヤーなどには、特に最適なモデルだと思います。


GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー


ヘッドのScript logoが格好良いです。


GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー


ペグは、後で気付きましたが、ウエバリー製です。

GIBSON社が、このモデルの為にカスタムオーダーした物だそうです。


GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー


GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー


HOBOSさんに掲載された写真を見るとネック形状が

鋭角的なVネックに見えますが、実際に握って見ると

Vネックと感じない位のソフトVです。


GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー


写真では、分り辛いのですが、マダガスカルローズウッドの木目が

かなり濃くて、はっきりとしています。


GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー


L-00独自のパワーの有る音は、ボデイの厚みが影響して居ると思います。


GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー


ブリッジのマダガスカルローズウッドも、指板同様

木目が、かなり濃いです。

今後GIBSON社では、マダガスカルローズウッドの使用を止めるそうです。


GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー


内部のブレーシングも薄く、鋭角です。

ビンテージを復刻するにあたって、ブレーシングを綺麗に加工せず

削り跡まで忠実に再現したそうです。

レンファーガソンによると、それすら、音に影響するそうです。


GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー


ボデイバックの写真が、どうしても綺麗に撮れず

HOBOSさんの写真を転載していますが

マホガニーの材は、ブックマッチでは無く、何とワンピースです。

柾目では無く、くっきと柄が出た、板目が使われて居ます。


ギターをチエックして見て、気になった事を何点か書きます。

ネックヘッドが、ワンピースでは無く、MARTIN同様

両端は、継いで有ります。

今や、マホガニーも希少な材になっていますので

これは、しょうがないのかも知れません。

何と言っても、一番びっくりしたのは

かなり軽いと言う事です。

レンファーガソンさんは、このギターを復刻するのあたって

ミュージシャンが所有している1936年製のスペックを徹底的に調べたそうですから

重量まで、ビンテージに近いのかも知れません。


GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー


J-45TVとサイズを比べて見ましたが

2周り以上小さいです。

そのサイズで、これほどパワーの有る音がするのは驚きです。


GIBSON Historic Collection 1937 L-00のレビュー


ボデイの厚みは、J-45TVと、それほどの差は有りません。


LG-2やB-25との音量や音質の差は、ボデイの厚みが

一番関係しているかも知れません。


手元に来てから、ずっと弾き続けていますが

更に、音量がアップして居ます。

ただ問題は、指の短い僕には、激太ネックに慣れるかどうかは

今のところは、分かりません。゚(゚´Д`゚)゚。







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アルテ崎山
アルテ崎山(2015-10-05 08:16)


Posted by goyaman at 22:28│Comments(11)ギター
この記事へのコメント
またもや素晴らしいギターを入手されて、おめでとうございます!
やっぱりかっこいいですね!!
L-00はずっと気になっている、憧れのギターです。

コンパクトで胴厚、最高ですね!!
音を聞いたら圧倒されてしまいそうです。
Posted by 樹~ISTUKI~樹~ISTUKI~ at 2013年03月01日 23:24
樹~ISTUKI~さん、L-00は、以前、何の予備知識も無い状態で
御茶ノ水のRIMSHOTで他の人が弾いて居る音を聴いて
圧倒されたギターでした。
ビンテージ物は、かなり高価だったので、見た目が悪くても
音さえ良ければと、ずっと探して居たところ
HOBOSさんの出物に遭遇しました。
月曜日にブガベアに持って行きますので
ぜひ、弾きに来て下さいね。
Posted by goyamangoyaman at 2013年03月01日 23:48
こんばんわ!

一昨日より・・ずっ~と湿度が高くなってますね!
沖縄の春は、すぐそこまでやってきてる気配です・・・

乾燥した東京からだと今の沖縄の湿度は厳しいものがあります・・・
一日で、ネックが順反っちゃいます・・・

写真を拝見すると、サドルがほぼオリジナルの高さで残って見えますので
あと、2mm下げるのは、いけそうに思えますが・・・

指引きでも充分な音量なんでしょうね!
想像するだけでも・・・・たまりません!!

ちなみに、ナットの幅は44mmでしょうか?

月曜日は、何とか行けるよう・・ただ今調整中です!!
Posted by yama at 2013年03月02日 00:25
yamaさん、昨日から今日に掛けての湿度は相当高そうです。
我慢出来ずにエアコンを付けましたが
蒸し暑さは解消されて居ません。
J-45TVに続き、L-00まで、順反り状態ですから泣きたくなりますね。
小野さんにロッド調整で真っ直ぐにして貰った結果
一弦12フレットで2.5ミリまで弦高が下がりました。
ちょっと指弾きしても、音量は大きいですから
逆にピックなどは必要無いかも知れません。
ナット幅は、44.5ミリですが
Vネックですので、以外と弾き易いです。
ただし、ハイフレットを弾くとなると気合が必要です(^^♪
L-00は東京に持って帰ったら、沖縄には持って来ないので
月曜日は何としてもブガベアに来て欲しいです。
Posted by goyamangoyaman at 2013年03月02日 01:16
小さくてボディが分厚いといわれるジャクソン・ブラウンのシグネチャーに興味あります(笑)
J-45 と並べた写真はインパクトありますね
スモールサイズがほしくなりますよ
Posted by kazz yanagawa at 2013年03月02日 10:04
goyaman様、

先日はこのギターを弾かせていただき有難うございました。

私の持っているトーカイレスポールモデルのネックと握った感じが

似ていて、全く違和感はありませんでした。

ゴッついネックはガシガシ弾きたくなります。ブルースに最適!

それに小ぶりなボディーは抱えやすくて良いですね。

それから「一福亭」から「村ちゃん」に名前を変えました。
Posted by 村ちゃん村ちゃん at 2013年03月02日 15:05
Kazzさん、コメント有り難うございます。僕のような、ヘタレ親父は、サイズの大きなギターは、しんどくなって来たので、どうしても、スモールサイズのギターに、手が延びます。kazzさんは、まだ若くて体力も有るのですから、アダマスで頑張ってください。
Posted by goyamangoyaman at 2013年03月02日 15:25
村ちゃんさん、コメント有り難うございます。久しぶりの男ぽい弾き語り、堪能させて頂きました。
ちょうど、車にリペアを御願いしたばかりのL-00を積んでいたのて、弾いて貰えて良かったです。
Posted by goyamangoyaman at 2013年03月02日 19:30
kalamazoo さん、コメント有難うございます。

GIBSON Historic Collection 1937 L-00を手に入れられたのは メールで相談に乗ってくれたkalamazooさんのお陰です。
返事を頂いた後に、HOBOSさんのHPを見たら 丁度そのギターが奇跡的に出ていたので お店に、即購入の連絡を入れました。

お店の方では、Gibson 1937 L-00 Legendが上位モデルと 説明されていましたが、GIBSON Historic Collection 1937 L-00こそが レンファーガソンが材の選択や制作に直接関わって 1937製のLー00に最も忠実に作られた プロトタイプと言っても良いほどの最初の30本だと気付きました。

このような素晴らしいギターを所有する事が出来たのは kalamazooさんのお陰です。 心よりお礼申し上げます。 ネックヘッドの両耳を継いで有る事にがっかりしていましたが kalamazoさんのコメントを読んで誤解で有る事を知りました。 1937製のL-00もそのような仕様で有る事を知り驚いています。 そう言えば、GIBBSONのギターは、ネックのセンターが ラミネートされたモデルが他にも色々有りますし kalamazooさんの深い知識には、びっくりです。

勿論手放す時は、一番にkalamazooさんに声を掛けます。 このギターは、kalamazooさんが所有し続けるべきの ギターかも知れませんね。
Posted by goyamangoyaman at 2013年03月11日 22:16
goyamanさん、ありがとうございます。

私のコメントは違うところにぶら下がっているのですが、こちらに書き込みしていただきましたので、こちらにシフトします(^^)

レジェンドが上位モデルというhobosさんのご説明は、正しくないと思います。レジェンドシリーズ誕生のいきさつは私のHPでご紹介した通りですので、40台のヒストリックは「レジェンドシリーズのプロトタイプ」という位置づけが正しいと思います。材については、間違いなくヒストリックのほうが厳選されています。レン・ファーガソン自らが選定していますから。

ただ1点違いがあるとすれば、それはケースです。レジェンドシリーズのものは専用のブラウンカバーのもので、中が紫、かつ、蓋の外周に手書きで赤いラインが入れられた、通称レッドライン・ケースです。

これが渋いのですが、別売はしてくれないのですよねえ、ギブソンさん(^^);

ひとつ裏話をいたします。

実はgoyamanさんから直近のメールでいただいていたご相談、文章を拝見する前にhobosさんのヒスコレを私も見つけていたのですが、ご連絡すると「ちょうど先約の方とご商談中です」と言われました。それがgoyamanさんだったのです! 残念! と思いましたが、手に入れられたのがgoyamanさんだったので、むしろ嬉しくなりました。お店にも、そのようなコメントをしたくらいです。

ネックがどうしてもなじまなくなったときは、私にお声掛けください(^^)。よろしくお願いします。
Posted by kalamazoo at 2013年03月11日 22:27
kalamazooさん、僕もメールを頂いた後に
HOBOSさんのHPを見たら、このギターが出ていたので
電話を入れたら、閉店してしまた後ですので
すぐにメールでHOLDしてくれるようお願いして
翌日のオープン時間に電話を入れて再確認しました。
手に入れる事が確信出来た時は、奇跡だと思いましたよ。
kalamazooさんは、すでに所有していますから
更に手に入れたいとは思っても見なかったです。
僕がローレンスジュバーモデルを何本も手に入れて来たように
kalamazooが相当惚れ込んで居るギターなのですね。

レンファーガソンさんがGIBSONを退社してしまったので
GIBSON Historic Collection 1937 L-00は
彼自身の作に依るプロトタイプと言っても良いのですね。
僕は、kalamazooさんと知り合わなかったら
このギターを手に入れる事は無かったと思います。
音は、RIMSHOTさんで、偶然に聴いたビンテージのL-00を彷彿させるほど
骨太で音量の大きなギターです。
低音はともかく、パワーの有る音はJ-45TVを必要としないほどです。

僕は親指が短いので、弾くには気合が必要です。
手放すにしても、もうしばらく、この素晴らしいギターを堪能させて下さい。
お譲りする時は、必ずkalamazooさんにご連絡差し上げます。
Posted by goyamangoyaman at 2013年03月11日 22:55
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